禁煙外来について

ニコチンの依存性について

禁煙外来

ニコチン依存症は病気です。意思だけではやめられないのがニコチン依存です。

タバコに含まれるニコチンによって脳が快感物質(ドーパミンなど)の分泌をニコチンに頼るようになり、やめようとしてもやめられず、吸えないとイライラや頭痛、集中力低下などの不快な離脱症状(禁断症状)が現れる状態を指し、病気として扱われます。ニコチンが脳に数秒で到達し快感をもたらしますが、効果が切れると不快感から再び喫煙を求め、この悪循環で依存が強化されます。

医師とともに禁煙を達成し、ご自身と周囲の方々の健康・長寿を取り戻しましょう。私たちはそのお手伝いをいたします。当院で扱う禁煙補助薬は内服薬です。

禁煙のメリットについて

健康上、喫煙は百害あって一利なしです。わかっていてもタバコをやめられない原因は、意志の弱さではなくニコチンのもつ強い依存性が原因です。

喫煙は、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の原因となるだけでなく、がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、喘息、糖尿病、心筋梗塞、骨粗鬆症など数多くの病気の発症に関連し、受動喫煙によって家族など周囲の人の健康にも害を及ぼしています。

1. 健康面でのメリット

  • 病気リスクの低下: 
    10〜15年で肺がん、喉頭がん、脳卒中、虚血性心疾患などのリスクが非喫煙者レベルに減少する。
  • 呼吸器症状の改善: 
    1ヶ月程度で咳やタン、息切れが軽減される。
  • 肌や味覚の回復: 
    肌のターンオーバーが整い、食事の味や匂いを鮮明に感じられるようになる。
  • 血管・循環機能の改善: 
    2週間〜3ヶ月で血液循環が改善し、冷え性や歩行時の負担が改善する。 

2. 金銭面・生活面でのメリット

  • 大幅な節約: 
    1日1箱(約600円)吸う場合、年間で20万円以上の節約になる。
  • 臭いと汚れの解消: 
    衣服や部屋のヤニ臭さ、壁の黄ばみがなくなる。
  • ストレスの軽減: 
    ニコチン切れによるイライラから解放され、喫煙場所を探す時間や手間がなくなる。 

3. 周囲へのメリット

  • 受動喫煙の防止: 
    家族や周囲の人に煙を吸わせる心配(副流煙の害)がなくなる。
  • 家庭内の和解: 
    部屋がきれいになり、家族から喜ばれる。 

禁煙は、数日後には体調の変化(目覚めの良さ、呼吸の楽さ)を実感でき、長期的に健康的な生活を送るための最大かつ確実な投資と言えます。 

禁煙外来について

『タバコをやめたいけど止められない』方は、ご相談下さい。

保険診療で禁煙治療が受けられます。

健康のために禁煙を目指すものの、なかなか一人では成功しないとお悩みの方も多いと思います。

医師のサポートを受けながら、効果的に禁煙が目指せますので、禁煙したい方はお気軽に当院ご相談ください。

定期的に通院することが、タバコを吸いたいという気持ちへの抑制になる場合もあります。

医師との二人三脚で、ぜひ禁煙生活を生活させましょう

禁煙治療の保険適応について

以下の条件を満たした場合には「保険診療」での禁煙治療が可能となり、当院では禁煙補助薬の内服治療にて禁煙をサポートしております。

禁煙するきっかけには色々とありますが、「ニコチン依存症」の場合、医療サポートを受けていただいた方が禁煙成功率も上がります。

ご自身や身近な人の将来を考えて禁煙に踏み切ってはいかがでしょうか。

    • 直ちに禁煙しようと考えている
    • ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)が5点以上であること 
    • 35歳以上の者については、ブリンクマン指数(1日喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること 
    • 禁煙治療を受けることを文書により同意していること
    • 前回の禁煙治療(保険適用)から1年以上経過している

禁煙治療の流れについて

禁煙治療は12週間(約3ヶ月)による治療、診察5回が基本です。

初回の診察でニコチン依存症の有無をチェックし、健康保険等を使った禁煙治療ができるかどうかを調べます。

また呼気に含まれるタバコの有害物質(一酸化炭素)を調べます。そして、禁煙開始日を決定し、「禁煙宣言」にサインをして、「チャンピックス」という禁煙治療薬で治療を開始致します。

禁煙治療で大事なことは、治療途中で自己判断によって中断しないことです。

5回の診断をすべて受けた方の禁煙成功率は約50%です。

しかし「自力でできる」と初回の診断で中断してしまった人の禁煙成功率はわずか6.5%です。

医師とともに挑戦することが禁煙への早道です。

初回

初診時の問診では、喫煙の状況、禁煙の関心度などがチェックされます。

また、チェックリストに沿ってニコチン依存症を判定するテスト(TDS)を行い、医師が依存症かどうかの診断をします。

呼気中の一酸化炭素濃度の測定、禁煙開始日の決定と「禁煙誓約書」へのサイン、次回診察日を決めて、治療のための禁煙補助薬の処方を受けます。

2回目

初回から2週目に再診を受けます。以降の再診では、

  • 診察による禁煙状況の確認
  • 呼気中の一酸化炭素濃度測定
  • 離脱症対策や、禁煙継続のためのアドバイス
  • 禁煙補助薬の効果の確認、副作用の対応

を中心に診察を行います。
いわゆる禁断症状といわれる離脱症状が見られる場合には、医師にご相談ください。

解決策をご提案いたします。

3、4回目

4週目、8週目に再診を受けます。体調もよくなってきて、禁煙も安定してくるころです。

体重が増えてくることもあります。

体重の増加は場合によっては好ましいことではありませんので、食事や運動による改善策を医師にご相談ください。

5回目

12週目の再診が最終回、ここで禁煙外来の治療終了です。禁煙に成功していれば、自信もついているでしょう。

そのまま禁煙を継続するために、禁煙の理由、禁煙継続のポイント、タバコの害などをもう一度確認しておきましょう。

※保険で認められている通院回数は、初診を含めて計5回、期間は約3か月です。

禁煙外来の種類と費用について

禁煙治療にかかる費用は処方薬などによって違いがありますが、健康保険を使って自己負担3割とした場合、12週間で約15,000〜20,000円です。

タバコは1箱500円を超える時代です。

1日1箱喫煙すると12週間で42,000円前後、保険診療で禁煙治療を受けた自己負担額はタバコ代の半分以下となりますし、そして、禁煙治療が成功すれば、以降のタバコ代は必要なくなり長期的に判断しても十分費用対効果はあると思われます。

項目 バレニクリン(チャンピックス®)
方法 内服
ニコチン 含まない
効能 ・タバコのおいしさを減らす
・禁煙による離脱症状(※)を抑える
副作用 吐き気や眠気、うつ
成功率 60〜80%
トータルコスト
(3割負担の場合)
約20,000円