向ヶ丘胃腸・肛門クリニック

肛門診察の流れと注意点

肛門科というと恥ずかしさから受診しにくいという方が多いと思います。当院では恥ずかしさから受診が遅れてしまうことがないように以下の対策を行っております。

受診しにくい理由の一つに、一体どういう診察をされるかわからない、痛いというイメージも恐怖感を覚える理由の一つではないかと思います。しかし、実際には肛門科の診察で痛い処置をするのはごく一部で、ほとんどは痛い処置はありません。

当院での肛門観察の流れ

1.診察の準備

女性(男性)専用待合室でお待ちいただいていると、番号でお呼びしますので女性(男性)専用診察室にお入りください。

肛門の診察を希望して来られた患者さんには、今までの経過をお聞きしたのちに、診察ベッドの上に横になって図のような姿勢をしていただきます。

ズボンと下着はちょうどおしりの穴が出るくらいまでずらしていただければ大丈夫です。この間は女性看護師がお手伝い致します。
その上から腰と膝の部分にバスタオルをお掛けし、恥ずかしさが少しでも和らぐよう配慮いたします。
その後診察となります。

2.診察時の様子

診察の際には、女性看護師が介助をします。

  1. まず麻酔のゼリーを塗布して、すべりやすくし、なるべく痛くなく 楽にできるようにします。
    肛門に手袋をした人差し指を入れる触診です。この触診で、痛むところや、肛門のしこり、腫瘍の有無などを調べます。
  2. 次に肛門鏡と呼ばれる金属の筒(右の写真)を肛門にゆっくりと差し込み中を観察します。切れたり膿んだりした部分の診察ではどうしてもある程度痛むこともあります。

診察時のコツ

リラックスして力を抜くことです。肛門に力が入ってしまうと肛門が器具を締め付けてかえって痛みが増してしまいます。鼻から息を吸って、開いた口からハアーっと大きなため息をつくように息を吐くと効果的です。