向ヶ丘胃腸・肛門クリニック

当院の内視鏡検査の特徴

無痛でつらくない楽ちん内視鏡検査のために

1.確かな技術で楽ちん検査

口から肛門までの検査や治療を指導医がトータルで行います

胃がんの原因となるピロリ菌感染による胃炎は日本人の約半数(40歳以上で70%)
部位別がん死亡率では胃がんは男性2位、女性3位。大腸がんは男性3位、女性1位

と高頻度でみられます。ちょっとした体の不調から検査で大腸がんや胃がんが発見されることも多くあります。おしりからの出血を痔だと思って放置して進行大腸がんであった患者様もたくさんいらっしゃいます。胃がんや大腸がんは早期に発見して治療を行えばほぼ100%治癒することができます。

しかし、内視鏡検査は「つらい」「苦しい」などのイメージがあるためか受診率は高くありません。せっかくつらい思いをして検査を受けたにもかかわらず、早期がんの診断はとても難しいため見逃されてしまうことも珍しくありません。

ですから内視鏡検査は高い挿入技術でつらくない検査を行える、豊富な経験で確かな診断能力を持った専門性の高い医師が行うのが望ましいと思います。

しかし実際に胃カメラから大腸内視鏡検査(ポリープ日帰り切除)、肛門疾患の治療(痔の日帰り手術)までをトータルで検査、治療が行える施設は見当たらないのが現状です。

おしりやおなかの症状が気になっている方は消化器内視鏡学会指導医、大腸肛門病学会指導医が最新の医療機器で無痛で楽な内視鏡検査(ポリープ日帰り切除)を行う当院にお任せください

内視鏡がつらいのはなぜ?
胃内視鏡の苦痛は生理的なものです
喉の奥を内視鏡が通る時に起こる「反射」、喉を管が通っていることによる「異物感」、胃が空気でふくらむことによる「ぼうまん感」、などからなり、誰でも生理的に苦しいことになります。胃カメラの場合はどんな名人が検査をしても苦痛はある程度残ります。

当院では胃カメラでは一人ひとりにあった量の軽い鎮静剤を調合し、検査前に注射を行います。これにより驚くほど楽に検査を受けることができます。実際はウトウトするくらいの軽い鎮静剤の量ですが、熟練した内視鏡技術と丁寧な内視鏡操作で、なんとなくの記憶がある程度だったとおっしゃる方が多いです。
大腸内視鏡検査の苦痛は人為的なものです
多くの病院で行われている挿入法が苦しいのは、送気により人為的に空気がたくさん入って腸が張ってしまう、内視鏡を押しながら進めることにより腸が引き伸ばされるために強い痛みを感じるなど苦痛が生じるのは人為的なものです

当院では「先端フードを用いた無送気無痛大腸内視鏡検査」と「苦しくない二酸化炭素送気システム」により鎮静剤なしでも7割の患者様が苦痛なく検査を受けられますが、ご希望により検査前に鎮静剤を注射します。

2.先端の内視鏡システム

OLYMPUS社の『EVIS X1』

当院は、世界で圧倒的なシェアを誇るOLYMPUS社の『EVIS X1』を採用しております。

がんなどの消化器疾患の早期発見・早期診断・低侵襲治療に貢献する技術を搭載した内視鏡システムであり、オリンパス社独自の技術を使用し、微細な病変を含む早期がんなどを発見するためのサポートが強化されており、高品質な観察や処置を可能にするために、多数の新技術が搭載されています。

3.とっても楽な経鼻胃カメラ

胃内視鏡の苦痛は喉の「反射」、喉の「異物感」、胃の「ぼうまん感」、などからなり、誰でも生理的に苦しいため、当院では胃カメラでは一人ひとりにあった量の軽い鎮静剤を調合し、検査前に注射を行います。これにより驚くほど楽に検査を受けることができます。実際はウトウトするくらいの軽い鎮静剤の量ですが、熟練した内視鏡技術と丁寧な内視鏡操作で、なんとなくの記憶がある程度だったとおっしゃる方が多いです。

胃カメラは4.9mmの極細経鼻内視鏡で「オエッ」という咽頭反射のない楽ちん胃内視鏡を行っています。

4.先端フードを用いた無痛大腸内視鏡検査

内視鏡の挿入法は、大きくはループ挿入法と無送気軸保持短縮法に分けられますが、多くの医療機関では、ループ挿入法が広く行われています。ループ法が苦しいのは、送気により人為的に空気がたくさん入って腸が張ってしまう、内視鏡を押しながら進めることにより腸が引き伸ばされるために強い痛みを感じるなど、苦痛が生じるのは挿入法による人為的なものです

当院で行っている無痛大腸内視鏡検査法とは、挿入時は送気をほとんど行わない軸保持短縮法のことをさします。先端に透明フードがついているため送気をしなくても視野が確保できます。また内視鏡を押し込んでいくことがありません(癒着が高度な患者様は除く)ので苦痛が最小限に抑えられるのが特徴です。

当院で施行する無痛大腸内視鏡検査は鎮静剤なしでも7割の患者様が苦痛なく検査を受けられますが、ご希望により検査前に鎮静剤を注射します。

麻薬などの強力な鎮痛剤や鎮静剤をたくさん使用して眠っている間に終わるという、いわゆる無痛内視鏡とは本質的に異なります。

5.苦しくない二酸化炭素送気システム

盲腸(大腸の一番奥)まで挿入できたら、ここからカメラを少しずつ引き抜きながら大腸を観察します。挿入していくときは送気はほとんど行いませんが、 観察するには空気を十分に入れて腸管を拡張させる必要があります。というのは大腸には大きなひだ(皺:しわ)があり、空気の入れ方が不十分だとひだも十分に伸びず、ひだの裏に隠れたポリープなどを見落とす可能性があるからです。

従来の空気送気による大腸内視鏡検査では、なかなか腸管内の空気が抜けきれず、検査終了後も腹部膨満感や不快感が持続することがたびたびあり、これも大腸内視鏡検査が苦痛である原因の一つと考えられます。

当院では、観察の際に空気ではなく、二酸化炭素(炭酸ガス)を送気しています。炭酸ガスは空気と比べ、腸管から血液へ吸収されやすく、呼吸により速やかに肺から体外に排泄されます。すなわち、炭酸ガスは空気と比べ極めて生体吸収に優れており、拡張した腸管は速やかにしぼみ、苦痛の軽減につながるということです。

6.胃カメラと大腸内視鏡を同じ日に受けていただくことができます

何かと忙しい患者さんの時間的負担や症状などを考慮して、必要に応じて胃カメラ検査と大腸内視鏡検査を同日に続けて行う事ができます。 検査時間も両方併せて20~30分程度ですので、肉体的負担になることもありません。何より通院のために何度も通う手間が少なくなります。

7.ポリープが見つかればその場で切除します

特殊な例外を除き、大腸がんはポリープから発生します。そしてポリープの段階で、内視鏡で切除してしまえば、理論的に大腸がんは100%近く予防できることが分子生物学的に証明されています。 大腸内視鏡は早期発見よりも、予防的治療をめざしています

当院ではポリープが見つかった場合には基本的にその場で切除することをお勧めしています
これにより患者様の時間的、身体的なご負担を軽減します。

2cm以上のポリープや、血液をサラサラにするお薬を内服している場合はすぐに切除することができません。
また、検査でポリープを切除した方は出血予防のため検査後1週間は、飲酒、運動、旅行、出張をお控えください。切除後にまれに出血する場合(1%未満)があるため、再度内視鏡による止血を行う場合があります。このような場合に備えて、当院ではポリープ切除を行った患者様全員に院長直通の電話番号をお知らせしています。

患者様の安心と安全のために

1.安心の内視鏡消毒システム

当院は、高い感染管理に応える内視鏡洗浄消毒システム『ENDOCLENS Neo-S』を導入しています。

内視鏡の消毒は学会などでも議論される重要な問題です。過去にはピロリ菌、緑膿菌、サルモネラ菌、肝炎ウイルス、梅毒、結核、AIDSなどが内視鏡で感染したと報告されています。現在では感染症を引き起こす病原体を全て死滅させるレベルの消毒(高レベル消毒)で内視鏡を消毒する、というのが世界共通のガイドラインです。高レベル消毒液にはグルタールアルデヒド、アセサイド(過酢酸)またはディスオーバ(フタラール)、酸性水があります

高レベル消毒液 長所 短所
グルタールアルデヒド 歴史が古く、データが豊富
学会で正式承認
人体への毒性がある
消毒に時間がかかる
フタラール
過酢酸
長時間安定
学会で正式承認
高価(1回約800円)
定期的に交換が必要
酸性水 安価
学会で注釈つき承認
内視鏡が腐食する
結核菌に弱い

フタラールと過酢酸はコストは高いですが(1回の洗浄分で800円程度)肝炎ウイルスなどを含めた殺菌効果が高レベルのエビデンスで確認されており、人体への有害性のない洗浄薬剤です。当院では感染症を引き起こす病原体を全て死滅させるレベルの消毒(高レベル消毒)で内視鏡を消毒する、というのが世界共通のガイドラインにのっとって、フタラールにより内視鏡の消毒を行っています